スタートアップ図鑑

Firefly Aerospace

ファイアフライ・エアロスペース

ロケット打上Series Cアメリカ
fireflyspace.com
業種ロケット打上
関連領域深宇宙探査、軌道上サービス、宇宙安全保障
本社所在地Cedar Park, Texas、アメリカ
設立2017年
従業員数700名
ステージSeries C
累計調達額575百万ドル
CEOJason Gallo

事業概要

小型・中型ロケット「Alpha」および「MLV」の開発を中核とする。Alphaは炭素繊維複合材を用いた軽量な機体構造と、シンプルで信頼性の高いタップオフサイクル(Tap-off cycle)エンジンを採用。1,000kgの低軌道(LEO)投入能力を持ち、小型衛星の専用打ち上げ市場をターゲットとする。また、NASAのCLPS(商業月面輸送サービス)契約に基づく月着陸機「Blue Ghost」や、軌道間輸送機(OTV)「Elytra」を開発しており、打ち上げから月面輸送、軌道上サービスまでを垂直統合したビジネスモデルを構築している。Northrop Grummanとの提携により、Antaresロケットのアップグレード版および新型中型ロケット(MLV)の共同開発も進めている。

競争優位性

Alphaロケットは、同クラスの小型ロケットの中で最大の打ち上げ能力(1,000kg)を誇り、1回あたりの打ち上げコストを抑えることで競争力を維持している。技術的には、エンジンに「タップオフサイクル」を採用することで、複雑な予燃焼器を排除し、部品点数の削減と信頼性向上を実現。また、機体全体に炭素繊維複合材を使用することで、軽量化と製造プロセスの簡略化を両立している。さらに、Northrop Grummanとの戦略的提携により、Antaresロケットの第1段エンジン供給および新型ロケットの共同開発という安定した収益源と技術基盤を確保。NASAのCLPS契約(約9,330万ドル)を含む政府案件の獲得実績も、競合他社に対する大きな優位性となっている。

創業者・経営陣

Tom Markusic

共同創業者 / 元CEO

プリンストン大学 博士(機械・航空宇宙工学)

SpaceXの推進部門責任者、Blue Originのシニアシステムエンジニア、Virgin Galacticの副社長を歴任。プリンストン大学で機械・航空宇宙工学の博士号を取得。2014年にFirefly Space Systemsを設立。同社破産後、2017年にFirefly Aerospaceとして再出発を図った。推進システムの専門家としてAlphaロケットのエンジン開発を主導した。

Max Polyakov

共同創業者(Noosphere Ventures)

ドニプロペトロウシク国立大学 博士(国際経済学)

ウクライナ出身の起業家・投資家。Noosphere Venturesの創設者。2017年に破産したFirefly Space Systemsの資産を買収し、Firefly Aerospaceを設立。多額の自己資金を投じて事業を継続させたが、2022年に米外国投資委員会(CFIUS)の要請により、安全保障上の懸念から保有株式をAE Industrial Partnersへ売却し、経営から退いた。

取締役・アドバイザー

氏名所属専門
Kirk KonertAE Industrial Partnersプライベート・エクイティ / 経営戦略
Deborah Lee James元空軍長官政府調達 / 安全保障

主要プロダクト

名称状態概要
AlphaOperational低軌道(LEO)に1,000kgの輸送能力を持つ2段式小型ロケット。炭素繊維複合材を使用。
Blue GhostDevNASA CLPSプログラム向けの月着陸機。2024年後半に初号機打ち上げ予定。
ElytraDev軌道上での衛星配置、寿命延長、デブリ除去を行う軌道間輸送機(OTV)。
MLV (Medium Launch Vehicle)DevNorthrop Grummanと共同開発中のLEO 16,000kg級の中型ロケット。

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Deep Space 編集部