スタートアップ図鑑

Astra Space, Inc.

アストラ・スペース

ロケット打上Acquiredアメリカ
astra.com
業種ロケット打上
関連領域推進系
本社所在地Alameda, California、アメリカ
設立2016年
従業員数208名
ステージAcquired
累計調達額473百万ドル
CEOChris Kemp

事業概要

小型衛星向けの低コスト・高頻度打ち上げサービスの提供をミッションとする。従来の大型ロケットとは異なり、自動車の製造ラインのような自動化された工場でのロケット量産を目指している。主力製品の「Rocket 3」シリーズは、コンテナに収まるサイズで設計され、世界中の既存の射場から最小限の地上設備で打ち上げが可能。また、2021年に買収したApollo Fusionの技術を基にした「Astra Spacecraft Engine(電気推進システム)」を保有し、衛星の軌道投入後の移動手段も提供する。打ち上げ失敗を繰り返しながらも、2021年11月に初の軌道投入に成功した。現在は次世代機「Rocket 4」の開発に注力している。

競争優位性

最大の強みは、ロケットの「量産化」と「機動性」にある。Rocket 3シリーズは、わずか数名のオペレーターと数個のコンテナがあれば、標準的なコンクリートパッドから打ち上げが可能である。これにより、特定の大型射場に依存しない柔軟な運用を実現した。また、自社工場での垂直統合型生産により、1基あたりの製造コストを劇的に抑える設計思想を持つ。さらに、電気推進システム(Astra Spacecraft Engine)を自社製品ラインに加えたことで、打ち上げから軌道維持までを一気通貫で提供できる体制を整えた。これは、単なる打ち上げ業者から、宇宙インフラプラットフォーム企業への転換を意図した戦略的な差異化である。

創業者・経営陣

Chris Kemp

CEO / 共同創業者

アラバマ大学ハンツビル校(コンピュータサイエンス専攻、中退)

NASA(アメリカ航空宇宙局)の元最高技術責任者(CTO)。ITインフラ「Nebula」の開発を主導し、後のOpenStackプロジェクトの基盤を築いた。2011年にNASAを退職後、第4世代ロケットの開発を目指すVentionsの資産を基にAstraを設立。シリコンバレーのIT手法をロケット製造に持ち込み、自動化と量産化を推進。2021年にSPAC上場を果たしたが、2024年に共同創業者のAdam Londonと共に非公開化を実施した。

Adam London

CTO / 共同創業者

マサチューセッツ工科大学(MIT)博士(航空宇宙工学)

小型ロケット技術の研究開発を行うVentionsの創業者。DARPA(国防高等研究計画局)やNASAのプロジェクトを通じて、小型推進システムの設計・製造に10年以上従事。Astraではロケットエンジンの設計と製造プロセスの最適化を統括。低コストかつ高頻度な打ち上げを実現するための技術的基盤を構築した。

取締役・アドバイザー

氏名所属専門
Chris KempAstra Space, Inc.Executive Management
Adam LondonAstra Space, Inc.Rocket Propulsion

主要プロダクト

名称状態概要
Rocket 3.3 (LV0007)Retired小型衛星用2段式ロケット。2021年11月に初の軌道投入成功を記録。
Rocket 4Dev最大600kgのペイロードを低軌道に投入可能な次世代ロケット。
Astra Spacecraft EngineOperationalホール効果スラスターを用いた衛星用電気推進システム。旧Apollo Fusion製品。

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Deep Space 編集部