スタートアップ図鑑

PLD Space (Payload Aerospace S.L.)

PLDスペース

ロケット打上Series CES
www.pldspace.com
業種ロケット打上
関連領域推進系、宇宙安全保障
本社所在地Elche、ES
設立2011年
従業員数164名
ステージSeries C
累計調達額135百万ドル
CEORaúl Torres

事業概要

PLD Spaceは、欧州初の再利用型小型ロケット「MIURA」シリーズを開発する宇宙輸送スタートアップである。同社のコア技術は、ケロシンと液体酸素(LOX)を推進剤とする自社開発エンジン「TEPREL」にある。2023年10月、弾道飛行ロケット「MIURA 1」の打上げに成功し、欧州で民間企業として初めて液体燃料ロケットの回収・再利用技術の実証を行った。現在は、2025年末の初号機打上げを目指し、2段式軌道投入ロケット「MIURA 5」の開発に注力している。MIURA 5は、第1段の回収・再利用を前提とした設計であり、欧州の衛星打上げ市場におけるコスト競争力と自立性の確保をミッションとしている。スペイン政府の「PERTE Aeroespacial」プログラムから選定を受け、国家的な宇宙輸送インフラの担い手としての地位を確立している。

競争優位性

PLD Spaceの競争優位性は、欧州内での先行者利益と、垂直統合された製造・試験体制にある。第一に、2023年のMIURA 1打上げ成功により、欧州のスタートアップとして唯一、液体燃料ロケットの飛行実績(Flight Heritage)を有している。第二に、スペイン国内に自社専用のエンジン試験場(テルエル)と打上げ施設(エル・アレノシージョ)を確保しており、迅速な開発サイクルを実現している。第三に、スペイン政府からの強力な財政支援(PERTE資金等)を受けており、欧州宇宙機関(ESA)の「Boost!」プログラムを通じた支援も受けている。これにより、他国の競合と比較して、地政学的な制約を受けにくい欧州独自の打上げ能力を提供できる点が強みである。また、MIURA 5では第1段のパラシュート回収による再利用を計画しており、コスト低減と高頻度打上げの両立を目指している。

創業者・経営陣

Raúl Torres

CEO / 共同創業者

エルチェ・ミゲル・エルナンデス大学(Universidad Miguel Hernández de Elche)航空宇宙工学専攻

スペインの航空宇宙エンジニア。エルチェ・ミゲル・エルナンデス大学(UMH)で学位取得。2011年にRaúl Verdúと共にPLD Spaceを設立。液体燃料ロケットエンジンの設計と開発を専門とし、スペイン初の再利用型ロケット「MIURA 1」の開発を主導。欧州における小型ロケット打上げ市場の自立を目指し、技術開発と資金調達の両面で陣頭指揮を執る。

Raúl Verdú

CBO / 共同創業者

エルチェ・ミゲル・エルナンデス大学(Universidad Miguel Hernández de Elche)航空宇宙工学専攻

航空宇宙エンジニア。PLD Spaceの共同創業者として、ビジネス開発および戦略的パートナーシップを担当。創業初期から欧州宇宙機関(ESA)やスペイン政府との交渉を担い、同社の成長に必要な公的・民間資金の獲得に貢献。現在は最高ビジネス責任者(CBO)として、MIURA 5の商業化に向けた顧客獲得を推進している。

取締役・アドバイザー

氏名所属専門
Ezequiel Sánchez--経営戦略・投資

主要プロダクト

名称状態概要
MIURA 1Retired単段式の弾道飛行(サブオービタル)ロケット。技術実証機として運用。2023年10月に打上げ成功。
MIURA 5Dev2段式の軌道投入ロケット。低軌道(LEO)に最大540kgのペイロードを投入可能。第1段の再利用を計画。

本ページの情報は公式発表・信頼性の高い報道に基づき記載しています。推定値は含まれていません。 情報の正確性について万全を期しておりますが、誤りや更新の遅延が生じる可能性があります。 投資判断はご自身の責任において行ってください。

Deep Space 編集部