| 業種 | ロケット打上 |
| 関連領域 | 推進系、宇宙安全保障 |
| 本社所在地 | Forres、イギリス |
| 設立 | 2015年 |
| 従業員数 | 150名 |
| ステージ | Series C |
| 累計調達額 | 125百万ドル |
| CEO | Phillip Chambers |
事業概要
英国スコットランドを拠点とする小型衛星打上サービスプロバイダー。主力の2段式ロケット「Prime」は、超軽量な炭素繊維複合材と、世界最大級の単一部品3Dプリントエンジンを特徴とする。燃料にはバイオプロパン(BioLPG)を採用し、従来の化石燃料と比較して炭素排出量を90%削減することを目指している。また、独自の回収・再利用システムを開発しており、環境負荷の低減とコスト効率の両立をミッションとしている。スコットランド北部のサザーランド宇宙港(Sutherland Spaceport)を自社運用拠点として確保しており、垂直統合型の打上インフラを構築している。
競争優位性
技術的独自性は、SLM Solutions社との提携により実現した単一構造の3Dプリントエンジンにある。これにより溶接箇所を排除し、極低温下での構造的信頼性を高めている。また、バイオプロパンの使用は、煤(すす)の発生を抑え、エンジンの再利用性を向上させる。戦略面では、英国政府およびスコットランド政府から多額の助成金と投資を受けており、サザーランド宇宙港の独占的利用権に近い立場を確保している点が、他の欧州スタートアップに対する強力な参入障壁となっている。Jacobs社との戦略的提携により、打上運用のエンジニアリング支援体制も構築済みである。
創業者・経営陣
Chris Larmour
共同創業者、前CEOクイーンズ大学ベルファスト(工学士)
欧州のテクノロジー業界で20年以上の経験を持つ。データ通信および半導体分野のスタートアップでシニアマネジメントを歴任。2015年にOrbexを共同創業し、2023年までCEOとしてシリーズCまでの資金調達と組織拡大を牽引した。現在はアドバイザーとして関与している。
Kristian von Bengtson
共同創業者、CTOデンマーク王立芸術アカデミー(建築学修士)、国際宇宙大学(MSS)
デンマーク出身の宇宙エンジニア。有人宇宙飛行を目指すオープンソースプロジェクト「Copenhagen Suborbitals」の共同創業者。NASAの火星探査プロジェクトへの参画経験を持ち、宇宙船設計と推進系の専門家としてOrbexの技術基盤を構築した。3Dプリントエンジンや炭素繊維構造の採用を主導。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| Lord Terry Burns | -- | 金融、ガバナンス(元サンタンデール英国会長) |
| Bjarne Mansfeldt | -- | 投資、戦略 |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| Orbex Prime | Dev | 全長19mの2段式小型ロケット。ペイロード容量は高度500kmの太陽同期軌道(SSO)へ最大150kg。バイオプロパン燃料を使用。 |
| Sutherland Spaceport | Operational | スコットランド北部に位置する垂直打上施設。Orbexが建設・運営を主導。 |
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Deep Space 編集部