| 業種 | 衛星データ観測 |
| 関連領域 | 宇宙DX、宇宙安全保障 |
| 本社所在地 | 福岡市、日本 |
| 設立 | 2005年 |
| 従業員数 | 61名 |
| ステージ | Public |
| 証券コード | 5595(TSE) |
| 累計調達額 | 75百万ドル |
| CEO | 大西 俊輔 (Shunsuke Onishi) |
事業概要
QPS研究所は、小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・運用を行う九州大学発のスタートアップである。従来のSAR衛星は大型かつ高コストであったが、同社は独自の「大型展開式パラボラアンテナ」技術により、衛星の軽量化と低コスト化を実現した。このアンテナは直径3.6mに及びながら、収納時にはコンパクトに折り畳むことが可能で、100kg級の小型衛星への搭載を可能にしている。SARは電波を用いて観測するため、光学衛星と異なり夜間や雲天時でも地表の観測が可能である。同社は36機の衛星コンステレーションを構築し、地球上の任意の場所を平均10分という高頻度で観測する準リアルタイム地上観測データの提供を目指している。2023年には東証グロース市場へ上場し、商業化フェーズを加速させている。
競争優位性
QPS研究所の最大の競争優位性は、アンテナの「大型化」と「軽量化」の両立にある。同社の3.6m径アンテナは、競合他社(ICEYEやCapella Space)のアンテナと比較しても大型であり、これにより微弱な反射波を効率的に捉え、小型衛星ながら高精細な画像を取得できる。また、福岡を中心とした北部九州の地場製造業ネットワーク「九州宇宙ビジネス・クラスター」を活用し、設計から製造までを迅速かつ低コストで行う体制を構築している。特許技術である展開構造は、収納時の体積を極限まで抑えることで、1回のロケット打ち上げで複数の衛星を軌道投入することを可能にし、コンステレーション構築のコスト効率を飛躍的に高めている。さらに、JAXAとの共同研究や防衛省からの受注実績など、政府機関との強固な信頼関係も参入障壁となっている。
創業者・経営陣
八坂 哲雄 (Tetsuo Yasaka)
共同創業者・元代表取締役東京大学大学院工学系研究科 博士(工学)
九州大学名誉教授。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。NTT横須賀電気通信研究所にて通信衛星の構造設計に従事。1994年より九州大学教授。大型展開アンテナやスペースデブリ研究の世界的権威。2005年に九州の地場企業と共にQPS研究所を設立し、小型衛星による宇宙ビジネスの基盤を構築した。
白坂 耕一 (Akira Shirasaka)
共同創業者九州大学大学院工学研究科 修士
九州大学大学院工学研究科修了。三菱電機にて人工衛星の開発に従事。その後、九州大学にて小型衛星プロジェクトを推進。八坂氏と共にQPS研究所を設立し、技術開発の指揮を執った。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| 大西 俊輔 | 株式会社QPS研究所 代表取締役社長CEO | 経営・衛星工学 |
| 八坂 哲雄 | 株式会社QPS研究所 創業者 | 宇宙構造物・展開アンテナ |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| QPS-SAR 1号機 (イザナギ) | Retired | 初の実証機。アンテナ展開に成功。 |
| QPS-SAR 6号機 (アマテル-III) | Operational | 46cm分解能を実現した商業実証機。 |
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Deep Space 編集部