| 業種 | 衛星データ観測 |
| 関連領域 | 宇宙DX、宇宙安全保障 |
| 本社所在地 | 東京都江東区、日本 |
| 設立 | 2018年 |
| 従業員数 | 226名 |
| ステージ | Series C |
| 累計調達額 | 231百万ドル |
| CEO | 新井 元行 |
事業概要
Synspectiveは、合成開口レーダ(SAR)衛星の開発・運用およびその観測データを用いたソリューション提供を行う。SARは自ら電波を発射し、地表からの反射を測定する技術であり、光学衛星と異なり夜間や雲天時でも観測が可能である。内閣府のImPACTプログラムで培われた「100kg級小型SAR衛星」の技術を核とし、従来の大型SAR衛星(数トン級)と同等の分解能を維持しつつ、低コスト・短期間での製造を実現。これにより、多数の衛星を連携させる「コンステレーション(衛星群)」の構築を可能にする。同社は、衛星データの解析にAIを活用し、浸水被害の特定や地盤変動のミリ単位での計測など、防災・インフラ管理・資源開発向けのSaaS型ソリューションを展開している。2020年代後半までに30機の衛星網を構築し、地球上の任意の地点を数時間以内に観測できる体制を目指している。
競争優位性
Synspectiveの競争優位性は、ハードウェア(小型SAR衛星)とソフトウェア(データ解析ソリューション)の垂直統合モデルにある。技術面では、ImPACTプログラム由来の折り畳み式アンテナ技術により、小型軽量化と高出力を両立。これにより、Rocket Lab社のElectronのような小型ロケットでの打ち上げが可能となり、機動的なコンステレーション構築を実現している。また、データ販売のみならず、顧客の課題に直結する「ソリューション」として提供するビジネスモデルを早期に確立。地盤変動モニタリング(LDM)では、過去数年分のアーカイブデータと最新データを組み合わせた時系列解析を提供し、土木・建設業界や保険業界から高い評価を得ている。さらに、日本政府の「経済安全保障重要技術育成プログラム(Kプログラム)」に採択されるなど、国家プロジェクトとの強い連携による安定した研究開発基盤も強みである。
創業者・経営陣
新井 元行 (Motoyuki Arai)
代表取締役CEO東京大学大学院理学系研究科 博士(エネルギー科学)
東京大学大学院理学系研究科修了(博士)。ボストン コンサルティング グループ(BCG)にて、エネルギー・自動車・金融等の業界で新規事業開発や経営戦略策定に従事。新興国での社会課題解決への関心から、内閣府主導の革新的研究開発推進プログラム「ImPACT」の成果を社会実装すべく2018年にSynspectiveを創業。宇宙技術の商用化とデータ利活用による持続可能な社会の実現を主導する。
白坂 成功 (Seiko Shirasaka)
共同創業者東京大学大学院工学系研究科修士課程修了、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 博士(学術)
三菱電機にて宇宙船「こうのとり(HTV)」の開発に従事。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。内閣府ImPACTプログラムのプログラム・マネージャーとして、小型SAR衛星の開発を指揮。その成果を民間転用するため、新井氏と共に同社を設立。システムエンジニアリングの専門家として技術戦略を支える。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| 安土 慶 | 取締役CFO | 財務戦略・資金調達 |
| 小畑 俊暁 | 取締役GM | 衛星開発・プロジェクト管理 |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| StriXシリーズ | Operational | 100kg級小型SAR衛星。StriX-α, β, 1, 3が軌道上で運用中。 |
| Land Displacement Monitoring (LDM) | Operational | 広域の地盤変動をミリ単位で解析するソリューション。 |
| Flood Damage Analysis (FDA) | Operational | 浸水範囲や浸水深を迅速に特定する災害対応支援ツール。 |
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Deep Space 編集部