スタートアップ図鑑

Varda Space Industries, Inc.

ヴァルダ・スペース・インダストリーズ

宇宙製造Series Bアメリカ
www.varda.com
業種宇宙製造
関連領域軌道上サービス、創薬支援
本社所在地El Segundo、アメリカ
設立2020年
従業員数100名
ステージSeries B
累計調達額141百万ドル
CEOWill Bruey

事業概要

微小重力環境を利用した医薬品製造および地球帰還技術の開発。宇宙空間では対流や沈降が発生しないため、地球上では不可能な高品質かつ均一なタンパク質結晶の生成が可能となる。同社は、Rocket Lab(ロケット・ラボ)の衛星バス「Photon」に搭載する独自の再突入カプセル「W-Series」を開発。製造から回収までを一気通貫で行う「宇宙工場」の商用化を目指す。2024年2月には、世界で初めて民間企業として軌道上での医薬品(リトナビル)結晶化実験を完了し、カプセルの地球帰還・回収に成功した。これにより、ISS(国際宇宙ステーション)に依存しない独自の宇宙製造プラットフォームを確立した。

競争優位性

最大の優位性は、SpaceX出身者による高度な「再突入・回収技術」の内製化にある。宇宙製造において最大のボトルネックは、製造物の安全な地球帰還である。Vardaは、米国連邦航空局(FAA)のPart 450ライセンスを民間企業として初めて取得し、米国内(ユタ州)の地上施設への着陸・回収を実現した。また、Rocket Labとの提携により、衛星バスの開発コストを抑え、自社リソースを製造装置とカプセルに集中させている。ISSを利用する場合と比較し、知的財産の保護が容易であり、ミッションの柔軟性が高い点も製薬企業にとっての大きな利点である。

創業者・経営陣

Will Bruey

CEO / 共同創業者

Cornell University(コーネル大学)修士(応用物理学)

SpaceX(スペースX)にて約9年間勤務。宇宙船「Dragon(ドラゴン)」のミッション・コントロールおよびハードウェア開発に従事。軌道上での運用および地球帰還プロセスの専門家。宇宙空間での製造が地球上の課題を解決するとの確信から、2020年にVardaを共同創業。SpaceXでの大規模プロジェクト管理経験を活かし、低コストな再突入カプセルの開発を主導する。

Delian Asparouhov

共同創業者 / 会長

Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学)中退(Thiel Fellowship受給)

Founders Fund(ファウンダーズ・ファンド)のパートナー。ベンチャーキャピタリストとして宇宙・防衛・製造分野への投資を担当。Tezos(テゾス)の初期チームやKhosla Ventures(コスラ・ベンチャーズ)での経験を持つ。Vardaのビジネスモデル構築と資金調達、戦略的提携を主導。複数のディープテック企業の取締役を兼任。

取締役・アドバイザー

氏名所属専門
Delian AsparouhovFounders FundVenture Capital / Strategy
Trae StephensAnduril Industries / Founders FundDefense / Government Relations

主要プロダクト

名称状態概要
W-Series CapsuleOperational宇宙空間での製造および地球への再突入・回収を目的とした小型カプセル。直径約0.9メートル、重量約90kg。
Microgravity Manufacturing PlatformOperationalカプセル内部に搭載される自動化された化学・生物学的製造装置。

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Deep Space 編集部