| 業種 | 軌道上サービス |
| 関連領域 | 宇宙安全保障、宇宙ロボティクス、宇宙DX |
| 本社所在地 | Denver、アメリカ |
| 設立 | 2019年 |
| 従業員数 | 88名 |
| ステージ | Public |
| 証券コード | 186A(TSE) |
| 累計調達額 | 383百万ドル |
| CEO | Ron Lopez |
事業概要
Astroscale USは、人工衛星の寿命延長(Life Extension)および軌道上での燃料補給、宇宙状況把握(SSA)に特化した技術を開発している。主力製品である「LEXI(Life Extension In-orbit)」は、静止軌道(GEO)上の衛星にドッキングし、推進系を代行することで運用寿命を数年単位で延長する。また、米宇宙軍(USSF)との契約に基づき、軌道上燃料補給プロトタイプ「APS-R」の開発を進めている。これにより、従来は燃料切れで廃棄されていた高価値な衛星の継続運用を可能にし、宇宙資産の経済価値を最大化することを目指している。米国政府の「国家安全保障宇宙(National Security Space)」市場を主要ターゲットとし、米国内での製造・運用体制を構築している。
競争優位性
Astroscale USの最大の競争優位性は、米宇宙軍(USSF)および宇宙システム軍団(SSC)との強固な契約関係にある。2024年1月には、SSCから2550万ドルの契約を獲得し、燃料補給実証機「APS-R」の主契約者となった。これは、米国のスタートアップが国家安全保障に関わる重要インフラの構築を任された事例として特筆される。また、親会社が持つデブリ除去の飛行実績(ELSA-d)から得られた近傍接近運用(RPO)技術を、米国市場向けに軍事・商業の両面で最適化している。コロラド州デンバーに拠点を置き、米国の輸出管理規制(ITAR)に準拠した独立した運営体制を敷くことで、米政府の機密性の高い案件への参画を可能にしている。さらに、Orbit Fab社との提携により、燃料補給ポートの標準化を推進し、エコシステムの中心的な地位を確保している。
創業者・経営陣
Nobu Okada (岡田 光信)
Founder & CEO of Astroscale Holdings Inc.東京大学経済学部卒、パデュー大学経営大学院修士(MBA)
IT起業家として活動後、2013年にシンガポールでAstroscaleを創業。宇宙ゴミ(デブリ)除去の商業化を提唱し、世界初の民間デブリ除去実証ミッション「ELSA-d」を主導。世界経済フォーラム(ダボス会議)の「世界技術先駆者」に選出されるなど、宇宙持続可能性(スペース・サステナビリティ)分野の国際的リーダーとして知られる。2019年に米国拠点としてAstroscale USを設立し、グローバル展開を加速させた。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| Ron Lopez | Astroscale US President & Managing Director | Aerospace Management, Government Relations |
| Dr. Clare Martin | Astroscale US Senior Vice President | Space Operations, Program Management |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| LEXI (Life Extension In-orbit) | Dev | 静止軌道衛星にドッキングし、姿勢制御と軌道維持を代行する寿命延長サービス。 |
| APS-R (Astroscale Prototype Servicer for Refueling) | Dev | 米宇宙軍向けに開発中の軌道上燃料補給実証機。2026年までの打ち上げを予定。 |
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Deep Space 編集部