| 業種 | 軌道上サービス |
| 関連領域 | 推進系、宇宙安全保障、宇宙製造 |
| 本社所在地 | Lafayette、アメリカ |
| 設立 | 2018年 |
| 従業員数 | 60名 |
| ステージ | Series A |
| 累計調達額 | 35百万ドル |
| CEO | Daniel Faber |
事業概要
「宇宙のガソリンスタンド」の構築を目指し、衛星への軌道上給油を実現するインターフェースおよびインフラを開発。主力製品の「RAFTI(Rapidly Attachable Fluid Transfer Interface)」は、衛星の設計段階で組み込む給油ポートであり、地上での燃料充填と軌道上での給油の両方に対応する。従来の衛星は燃料枯渇が寿命を決定していたが、同社の技術により衛星の長寿命化と高機動化が可能になる。米国防総省(DoD)や宇宙軍(USSF)との契約を通じ、軍事衛星の機動性向上(Dynamic Space Operations)を支援する。また、燃料輸送を担う「Tanker」衛星の運用も計画しており、軌道上での燃料供給チェーンの確立をミッションとしている。
競争優位性
最大の強みは、給油インターフェース「RAFTI」をオープンスタンダードとして普及させている点にある。既にLockheed MartinやNorthrop Grummanといった防衛大手の出資を受け、政府系ミッションでの採用が進んでいる。技術的には、高圧・極低温燃料の漏洩を防ぐ高度なシール技術と、宇宙空間での自動ドッキング技術を保有。また、燃料価格を「1kgあたり」で設定する商業モデルを提示しており、従来の使い捨て型衛星運用から、持続可能な機動型運用への転換をコスト面で裏付けている。米国防省のDIU(国防イノベーション・ユニット)から複数年契約を獲得しており、公的機関による事実上の標準化が進んでいる点が他社に対する圧倒的な参入障壁となっている。
創業者・経営陣
Daniel Faber
CEO / 共同創業者ニューサウスウェールズ大学 工学部学士、国際宇宙大学(ISU) 修士(宇宙学)、ニューサウスウェールズ大学 MBA
宇宙産業で20年以上の経験を持つエンジニア。前職はDeep Space Industries(DSI)のCEOとして、小惑星資源探査に向けた推進システム開発を指揮した。DSIがBradford Spaceに買収された後、Orbit Fabを創業。それ以前は、カナダのMagellan Aerospaceで衛星エンジニアを務めたほか、複数の宇宙ベンチャーで技術・経営に携わった。軌道上サービス(OSAM)の標準化を提唱している。
Jeremy Schiel
Chief Strategy Officer / 共同創業者コロンビア・カレッジ・シカゴ 学士(経営学)
Deep Space Industriesにてビジネスデベロップメント部門の責任者を務め、Daniel Faberと共にOrbit Fabを設立。宇宙資源活用(ISRU)および軌道上給油の市場形成を主導。CONFERS(軌道上サービス・保守・製造に関するコンソーシアム)の副議長を務め、業界標準の策定に深く関与している。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| Kevin O'Connell | Former Director of the Office of Space Commerce | 宇宙政策・規制 |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| RAFTI | Operational | 衛星用給油ポート。地上での充填と軌道上での給油を共通化する標準インターフェース。 |
| Tanker-001 Tenzing | Operational | 2021年に打ち上げられた燃料貯蔵デモンストレーター。軌道上での燃料保管を実証。 |
| GRIP | Dev | 給油時に衛星同士を固定するためのドッキング・アタッチメント機構。 |
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Deep Space 編集部