| 業種 | ロケット打上 |
| 関連領域 | 推進系、宇宙安全保障 |
| 本社所在地 | Ottobrunn、ドイツ |
| 設立 | 2018年 |
| 従業員数 | 400名 |
| ステージ | Series C |
| 累計調達額 | 350百万ドル |
| CEO | Daniel Metzler |
事業概要
小型・中型衛星向けの2段式ロケット「Spectrum(スペクトラム)」を開発している。独自開発のエンジン「Aquila(アキラ)」は、液体酸素(LOX)とプロパンを推進剤として採用。これにより、従来のケロシン系エンジンと比較して環境負荷を低減しつつ、高い再着火性能を実現する。また、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)による軽量な機体構造と、3Dプリンティング技術を多用した部品製造により、部品点数の削減と製造コストの最適化を図っている。欧州における宇宙輸送の自立性を確保するため、垂直統合型の開発体制を敷き、エンジンからアビオニクスまで自社で設計・製造を行う点が特徴である。
競争優位性
最大の強みは、自動車産業の製造ノウハウを宇宙産業に適用した高度な自動化生産体制にある。Porsche SEからの出資を受け、量産技術の最適化を進めている。技術面では、プロパン燃料の採用により、煤の発生を抑えエンジンの再利用性を高めている。また、ノルウェーのアンドーヤ・スペースポート(Andøya Spaceport)と20年間の独占的な射場利用契約を締結しており、欧州本土からの安定的な打ち上げ機会を確保している。これは、地理的制約の多い欧州の競合他社に対する決定的な優位性となる。さらに、欧州宇宙機関(ESA)の「C-STS」プログラムに採択されるなど、公的機関からの信頼も厚い。
創業者・経営陣
Daniel Metzler
CEO / 共同創業者ミュンヘン工科大学(TUM)工学部
ミュンヘン工科大学(TUM)在学中に学生ロケット団体WARR(Scientific Workgroup for Rocketry and Spaceflight)でロケット開発に従事。小型衛星の打ち上げ需要と供給の乖離に着目し、2018年にIsar Aerospaceを設立。欧州の宇宙輸送自立を掲げ、民間主導のロケット開発を牽引する。2023年には欧州の宇宙産業への貢献が評価され、複数の業界賞を受賞している。
Josef Fleischmann
COO / 共同創業者ミュンヘン工科大学(TUM)機械工学修士
ミュンヘン工科大学(TUM)にて機械工学を専攻。WARRにおいてサブオービタルロケットの開発プロジェクトを主導した。Isar Aerospaceでは最高執行責任者として、製造プロセスの自動化およびサプライチェーンの構築を担当。垂直統合型の生産体制を確立し、コスト削減と開発速度の両立を推進している。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| Bulent Altan | Alpine Space Ventures / 元SpaceX副社長 | ロケット工学・宇宙ビジネス戦略 |
| David Hanley | Porsche SE | 投資戦略・製造オペレーション |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| Spectrum | Dev | 低軌道(LEO)に最大1,000kg、太陽同期軌道(SSO)に最大700kgの打ち上げ能力を持つ2段式ロケット。 |
| Aquila Engine | Dev | LOX/プロパンを使用する高効率エンジン。3Dプリンティング技術により製造。 |
本ページの情報は公式発表・信頼性の高い報道に基づき記載しています。推定値は含まれていません。 情報の正確性について万全を期しておりますが、誤りや更新の遅延が生じる可能性があります。 投資判断はご自身の責任において行ってください。
Deep Space 編集部