| 業種 | ロケット打上 |
| 関連領域 | 推進系、宇宙製造 |
| 本社所在地 | Hyderabad、インド |
| 設立 | 2018年 |
| 従業員数 | 280名 |
| ステージ | Series C |
| 累計調達額 | 91百万ドル |
| CEO | Pawan Kumar Chandana |
事業概要
小型衛星専用の打ち上げ車両「Vikram」シリーズの開発を中核とする。2022年11月にインド初の民間ロケット「Vikram-S」のサブオービタル打ち上げに成功した。同社の技術的特徴は、炭素繊維複合材を用いた軽量な機体構造と、3Dプリンティング技術を活用したエンジン製造にある。特に「Dhawan」シリーズは、インド初の民間開発による極低温(Cryogenic)エンジンであり、LNG(液化天然ガス)とLOX(液体酸素)を推進剤として採用している。これにより、従来の固体燃料やヒドラジン系燃料と比較して、環境負荷の低減とコスト効率の向上を実現している。ISROとの技術協力協定(MOU)に基づき、政府施設を活用した迅速な開発サイクルを強みとする。
競争優位性
最大の競争優位性は、インド国内の低コストなエンジニアリングリソースと、ISROから継承した高度な技術的知見の融合にある。製造面では、3Dプリンティング技術を全面的に採用することで、部品点数を数百点から数点へと削減し、製造リードタイムを数ヶ月から数日単位へ短縮した。また、機体の主要構造に炭素繊維複合材を使用することで、高いペイロード比率を実現している。さらに、インド政府の宇宙開放政策(IN-SPACe)により、ISROの射場や試験施設を民間価格で利用できる法的枠組みを最大限に活用しており、自社で大規模なインフラを保有するコストを回避している。シンガポールのGICやTemasekといった政府系ファンドからの大規模な資金調達により、競合他社と比較して強固な財務基盤を有している点も優位性として挙げられる。
創業者・経営陣
Pawan Kumar Chandana
CEO / 共同創業者インド工科大学(IIT)ハラグプル校 学士(機械工学)
インド宇宙研究機関(ISRO)の元科学者。ISROの主力ロケットであるGSLV Mk-III(現LVM3)の開発において、構造設計および解析に従事した経歴を持つ。宇宙輸送システムの低コスト化と高頻度打ち上げの実現を目指し、2018年にSkyroot Aerospaceを共同創業。インド初の民間ロケット打ち上げ成功を指揮した。
Naga Bharath Daka
COO / 共同創業者インド工科大学(IIT)マドラス校 学士・修士(電気工学)
ISROの元科学者。フライトコンピュータおよびアビオニクス(航空電子機器)の専門家として、複数のロケットミッションに従事。Skyrootでは運用および技術開発の統括を担当し、3Dプリンティング技術を用いたエンジン製造プロセスの構築を主導した。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| G. Madhavan Nair | 元ISRO会長 | 宇宙政策・ロケット工学 |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| Vikram-S | Retired | 単段式サブオービタルロケット。2022年11月18日に打ち上げ成功。高度89.5kmに到達。 |
| Vikram-I | Dev | 低軌道(LEO)に最大480kgのペイロードを投入可能な多段式ロケット。2024年以降の初打ち上げを予定。 |
| Dhawan-II | Operational | 3Dプリントされた極低温エンジン。Vikram-IIの上段用として開発。 |
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Deep Space 編集部