| 業種 | 宇宙DX |
| 関連領域 | 衛星通信、衛星データ観測、深宇宙探査 |
| 本社所在地 | Adelaide、オーストラリア |
| 設立 | 2015年 |
| 従業員数 | 120名 |
| ステージ | Series C |
| 累計調達額 | 71百万ドル |
| CEO | Flavia Tata Nardini |
事業概要
Fleet Space Technologiesは、超小型衛星コンステレーションと地上のIoTデバイスを統合し、リアルタイムでの地球物理データ解析を提供する宇宙スタートアップである。主力製品の「ExoSphere」は、アンビエントノイズ・トモグラフィ(ANT:環境振動トモグラフィ)技術を活用し、地表に設置したワイヤレスセンサー「Geodes」が検知した微細な振動データを、自社の「Centauri」衛星経由でクラウドに転送・解析する。これにより、従来の物理的なデータ回収や爆薬を用いた地震探査を必要とせず、数週間から数ヶ月要していた鉱物資源の3Dマッピングを数日で完了させる。この技術は、銅、リチウム、ニッケルといったエネルギー移行に不可欠な重要鉱物の探査効率を劇的に向上させる。また、同社はオーストラリア政府主導の月探査プロジェクト「Seven Sisters」のミッションリーダーを務めており、地球で培った探査技術を月面や火星での資源探査に応用することを目指している。
競争優位性
Fleet Spaceの競争優位性は、衛星通信技術と地球物理学的な解析アルゴリズムの垂直統合にある。第一に、自社開発の「Centauri」衛星は、世界で初めて全金属製3Dプリントパッチアンテナを搭載しており、小型ながら高い通信容量を実現している。第二に、エッジコンピューティングの活用により、地上のセンサー「Geodes」で取得した膨大な地震データを衛星上で処理可能なサイズに圧縮・送信する技術を有している。これにより、物理的なデータ回収が困難な僻地でもリアルタイム解析が可能となる。第三に、ANT技術の商用化において先行しており、従来の探査手法と比較して環境負荷を極限まで抑えつつ、探査コストを大幅に削減している。2023年時点で、世界30社以上の鉱業大手(Rio Tinto, Barrick Gold, Core Lithium等)との契約実績があり、実証段階を超えた商業フェーズにある点が最大の強みである。
創業者・経営陣
Flavia Tata Nardini
CEO / 共同創業者ローマ・ラ・サピエンツァ大学 宇宙工学修士
イタリア出身の推進工学専門家。欧州宇宙機関(ESA)にて推進系エンジニアとして勤務した経歴を持つ。その後、オランダ応用科学研究機構(TNO)で小型衛星開発に従事。2015年にオーストラリアでFleet Space Technologiesを共同創業。ナノサテライト(超小型衛星)を用いたIoT通信網の構築を主導し、現在は宇宙技術を鉱物資源探査に応用する「ExoSphere」事業を牽引する。宇宙産業における女性リーダーとしての実績が評価され、複数の業界賞を受賞している。
Matt Pearson
COO / 共同創業者ニューサウスウェールズ大学 学士
シリアルアントレプレナー(連続起業家)。Fleet Spaceの共同創業に加え、世界初の空飛ぶ電気レーシングカー・シリーズ「Airspeeder」およびその製造母体である「Alauda Aeronautics」の創業者兼CEOとしても知られる。インターネット技術、物流、モビリティ分野での起業経験を活かし、Fleet Spaceではビジネスオペレーションと戦略的パートナーシップを担当。宇宙技術の商業化と地上産業への統合を専門とする。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| Federico Tata Nardini | Fleet Space Technologies | Operations |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| ExoSphere | Operational | 衛星通信とANT技術を組み合わせたリアルタイム鉱物探査ソリューション。 |
| Centauri Satellites | Operational | 3Dプリントアンテナを搭載した6Uサイズの通信用ナノサテライト。 |
| Geodes | Operational | 地表に設置するワイヤレス地震センサー。衛星への直接通信機能を備える。 |
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Deep Space 編集部