スタートアップ図鑑

Virgin Galactic Holdings, Inc.

ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングス

有人宇宙Publicアメリカ
www.virgingalactic.com
業種有人宇宙
関連領域宇宙旅行、サブオービタル飛行、航空宇宙製造
本社所在地Tustin、アメリカ
設立2004年
従業員数1,100名
ステージPublic
証券コードSPCE(NYSE)
累計調達額1.10億ドル
CEOMichael Colglazier

事業概要

空中発射方式によるサブオービタル(軌道下)宇宙飛行技術を中核とする。母機「WhiteKnightTwo(VMS Eve)」が高度約15kmまで宇宙船「SpaceShipTwo(VSS Unity)」を吊り下げて上昇し、空中分離後に宇宙船のハイブリッド・ロケットエンジンを点火して高度約80km以上の宇宙空間へ到達させる。この方式は地上発射型ロケットに比べ、気象条件の影響を受けにくく、滑走路を利用できるため運用の柔軟性が高い。再突入時には「フェザリング(Feathering)」と呼ばれる独自の翼可変機構を用い、空気抵抗を最大化して安全に減速し、滑空して帰還する。現在は次世代機「Delta Class」の開発に注力しており、週1回の高頻度運用の実現を目指している。

競争優位性

空中発射方式による運用の柔軟性と、滑走路着陸による乗客への低負荷な帰還体験が最大の強みである。垂直打ち上げ型ロケットと比較して、打ち上げ時の加速度(G)が比較的緩やかであり、幅広い年齢層の顧客に対応可能である。また、20年近い開発の歴史の中で、FAA(連邦航空局)からの商業宇宙輸送ライセンスを早期に取得し、2023年には計6回の商業飛行を成功させた実績を持つ。次世代機「Delta Class」においては、アリゾナ州メサの新工場での量産体制を構築しており、1機あたりの年間収益性を高める設計を導入している。さらに、ヴァージン・ブランドによる高い知名度と、800名を超える予約顧客リスト(Future Astronauts)という強固な顧客基盤を保有している。

創業者・経営陣

Richard Branson

共同創業者

Scaitcliffe School(中退)

ヴァージン・グループ(Virgin Group)の創設者。1970年代にレコード会社を設立し、航空、鉄道、通信など400以上の会社を立ち上げた連続起業家。2004年に宇宙旅行ビジネスを目的としてヴァージン・ギャラクティックを設立。2021年7月には自社の宇宙船「VSS Unity」に搭乗し、高度約86kmの宇宙空間への到達に成功した。冒険家としても知られ、熱気球による大西洋・太平洋横断などの記録を持つ。

Burt Rutan

技術パートナー(Scaled Composites創業者)

カリフォルニア州立ポリテクニック大学 航空工学士

航空宇宙エンジニア。2004年に民間初の有人宇宙飛行を達成し「Ansari X Prize」を獲得した「SpaceShipOne」の設計者。同氏が率いるスケールド・コンポジッツ社がヴァージン・ギャラクティックと合弁会社「The Spaceship Company」を設立(後にヴァージンが完全子会社化)し、機体開発の基礎を築いた。航空機の設計において数々の革新的な記録を持つ。

取締役・アドバイザー

氏名所属専門
Michael ColglazierVirgin Galactic CEOエンターテインメント・顧客体験(元ディズニー・パークス・インターナショナル社長)
Douglas AhrensVirgin Galactic CFO財務戦略・製造業財務

主要プロダクト

名称状態概要
VSS Unity (SpaceShipTwo)Retired2024年6月の「Galactic 07」ミッションを最後に運用終了。商業飛行を実証した主力機。
VMS Eve (WhiteKnightTwo)Operational宇宙船を高度15kmまで運ぶ双胴型の母機。
Delta ClassDev2026年の商業運用開始を目指す次世代宇宙船。量産化と高頻度飛行(週1回)を前提に設計。

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Deep Space 編集部