| 業種 | 有人宇宙 |
| 関連領域 | 宇宙旅行、成層圏プラットフォーム |
| 本社所在地 | Titusville, Florida、アメリカ |
| 設立 | 2019年 |
| ステージ | Series B |
| 累計調達額 | 100百万ドル |
| CEO | Jane Poynter / Taber MacCallum (Co-CEOs) |
事業概要
Space Perspectiveは、巨大な高高度気球「SpaceBalloon」を用いて、高度約30km(10万フィート)の成層圏まで加圧カプセル「Spaceship Neptune」を運ぶ宇宙旅行サービスを開発している。ロケットエンジンを使用しないため、乗客はG(重力加速度)の負荷を受けることなく、特別な訓練なしで搭乗可能。カプセルは水素ガスを浮力として利用し、約2時間かけて上昇、2時間滞在、2時間かけて降下する。カプセル内にはWi-Fi、バー、トイレが完備され、最大8名の乗客と1名のパイロットを収容する。再利用可能なカプセルと、再生可能な水素燃料の使用により、カーボンニュートラルな宇宙旅行の実現を目指している。2024年に有人テスト飛行、2025年の商用運行開始を計画している。
競争優位性
最大の優位性は、ロケット技術に依存しない「低リスク・低コスト」なアプローチにある。Blue OriginやVirgin Galacticが高度80-100kmを目指すのに対し、同社は高度30kmに留まることで、複雑な推進系や過酷なG負荷を排除した。これにより、高齢者や子供を含む幅広い層へのリーチが可能。技術面では、創業者らがStratExプロジェクトで培った成層圏気球の運用実績と、Paragon社での生命維持装置開発の知見を直接継承している。また、打ち上げ・回収拠点として船舶(Marine Spaceport)を活用することで、天候に左右されにくい柔軟な運用を実現。1チケット12.5万ドルという価格設定は、競合他社の45万ドル以上と比較して価格競争力が高い。既に1,750枚以上の予約(2024年初頭時点)を確保しており、先行者利益を確立している。
創業者・経営陣
Jane Poynter
Founder and Co-CEOUniversity of Arizona (Honorary Doctorate)
1991年から2年間、閉鎖生態系施設「バイオスフィア2(Biosphere 2)」に滞在した8名の研究員の一人。環境制御システムおよび有人宇宙活動の専門家。1993年にParagon Space Development Corporationを共同創業し、国際宇宙ステーション(ISS)向けの生命維持装置開発に従事。2012年に成層圏気球開発のWorld View Enterprisesを共同創業し、CEOを歴任。2019年にSpace Perspectiveを設立。有人宇宙探査における生命維持技術と商業化において30年以上の実績を持つ。
Taber MacCallum
Founder and Co-CEOバイオスフィア2の元乗組員であり、Paragon Space Development Corporationの共同創業者。同社ではCTOおよびCEOを歴任。Google幹部アラン・ユースタスによる成層圏からのパラシュート降下世界記録(StratExプロジェクト)において、技術責任者として生命維持システムおよび気球システムの設計を主導。World View Enterprisesの共同創業者兼CTOを経て、2019年にSpace Perspectiveを設立。米国航空宇宙学会(AIAA)のフェローを務める。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| Brandon Ross | LightShed Ventures | Media and Entertainment |
| Anton Brevde | Prime Movers Lab | Deep Tech Investment |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| Spaceship Neptune | Dev | 直径4.5メートルの加圧カプセル。パノラマウィンドウを備え、成層圏からの地球観測が可能。 |
| SpaceBalloon | Dev | サッカー場ほどの大きさを持つ高性能気球。水素を充填し、カプセルを成層圏まで安全に運搬する。 |
| Marine Spaceport (Voyager) | Operational | カプセルの回収および打ち上げ拠点として機能する専用の船舶。 |
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Deep Space 編集部