| 業種 | 衛星データ観測 |
| 関連領域 | 有人宇宙、宇宙安全保障、環境モニタリング |
| 本社所在地 | Tucson、アメリカ |
| 設立 | 2012年 |
| ステージ | Series D+ |
| 累計調達額 | 111百万ドル |
| CEO | Ryan Hartman |
事業概要
成層圏気球(Stratospheric Balloons)を用いた高高度プラットフォーム「Stratollite(ストラトライト)」を開発。高度約15kmから30kmの成層圏において、特定の地域に長期間(数週間から数ヶ月)留まる「ステイ・ステーション(定点保持)」技術をコアとする。従来の気球は風に流されるが、同社は異なる高度の風向を利用して高度調整を行うことで、推進機なしでの航法制御を実現。衛星よりも低コストかつ高解像度な地上観測、および通信中継を可能にする。また、有人宇宙旅行用のカプセル「Explorer」の開発も進めており、ロケットを使わない穏やかな宇宙体験の提供を目指している。
競争優位性
最大の強みは、成層圏における「定点保持(Station-keeping)」技術の実績である。2019年には16日間にわたる特定地域の上空滞在に成功しており、これは競合他社に先駆けた成果である。また、現CEOのRyan Hartmanは、ボーイング傘下のInsituで無人航空機(UAV)の商用化を主導した経歴を持ち、気球を単なる「浮遊物」ではなく「制御可能な航空機システム」として運用する体制を構築している。衛星と比較して、打ち上げコストが極めて低く、ペイロードの回収・再利用が可能である点、および地上との距離が近いためセンチメートル級の超高解像度画像を取得できる点が、防衛・インフラ監視市場において強力な差別化要因となっている。
創業者・経営陣
Jane Poynter
共同創業者University of Arizona (Honorary Doctorate)
1991年から2年間にわたり、閉鎖生態系実験施設「バイオスフィア2(Biosphere 2)」に居住した8人の研究員の一人。生命維持システムの専門家。Paragon Space Development Corporationの共同創業者兼社長を務め、宇宙環境での生命維持装置開発に従事した。2012年にWorld Viewを創業。2019年に同社を離れ、Space Perspectiveを共同創業した。
Taber MacCallum
共同創業者バイオスフィア2の元乗組員であり、Paragon Space Development Corporationの共同創業者兼CEO。高高度気球を用いた有人飛行システム「StratEx」の技術責任者を務め、2014年にGoogle幹部アラン・ユースタスの成層圏ジャンプ(高度約41km)を成功させた実績を持つ。2019年にWorld Viewを離れ、Space Perspectiveを共同創業。
Alan Stern
共同創業者University of Colorado Boulder (Ph.D. in Astrophysics and Planetary Science)
惑星科学者。NASAの冥王星探査ミッション「ニュー・ホライズンズ(New Horizons)」の首席研究員(PI)。元NASA副局長(科学ミッション局担当)。宇宙科学探査の第一人者であり、World Viewでは科学観測プラットフォームとしての気球利用を主導した。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| Ryan Hartman | World View CEO | UAV (無人航空機) 開発、航空宇宙経営 |
| Tom Marotta | Advanced Space | 宇宙政策、規制対応 |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| Stratollite | Operational | 無人成層圏気球プラットフォーム。リモートセンシング、通信、気象観測用ペイロードを搭載し、長期間の定点観測が可能。 |
| Explorer | Dev | 有人宇宙旅行用カプセル。高度約30kmまで上昇し、数時間の滞在を提供する。最大8名の乗客と2名のクルーが搭乗可能。 |
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Deep Space 編集部