| 業種 | 推進系 |
| 関連領域 | 宇宙安全保障、宇宙DX |
| 本社所在地 | El Segundo, California、アメリカ |
| 設立 | 2015年 |
| ステージ | Series B |
| 累計調達額 | 23百万ドル |
| CEO | Beau Jarvis |
事業概要
Phase Fourは、高周波(RF)を利用した無電極プラズマ推進機「Maxwell」を開発する。従来のホール推力機やイオンエンジンが抱える「電極(カソード)の劣化」という物理的限界を、RF誘導結合プラズマ技術を用いることで解消した。この技術により、推進機の構造を大幅に簡素化し、低コストかつ短納期での量産を可能にしている。また、キセノンだけでなく、ヨウ素や水など多様な推進剤に対応できる柔軟性を持つ。小型衛星のコンステレーション構築において、軌道投入後の維持やデオービット(軌道離脱)に必要な機動性を、安価かつ信頼性の高いシステムとして提供することを目指している。
競争優位性
Phase Fourの最大の優位性は、RF推進技術による「無電極構造」と「製造の簡素化」にある。一般的な電気推進機が使用するカソード(陰極)は、プラズマによる侵食が避けられず、寿命の制限や故障リスクの原因となるが、同社のMaxwellは電極を持たないため、長寿命化と高い信頼性を実現している。また、部品点数が従来の推進機と比較して極めて少なく、標準的な産業用コンポーネントを活用できるため、数ヶ月単位での短納期供給が可能である。さらに、ヨウ素推進剤への対応を進めており、高価で貯蔵が困難なキセノンへの依存を脱却することで、運用コストの低減と衛星の小型化を両立させている。米国国防総省(DoD)や空軍(USAF)との契約実績により、宇宙安全保障分野での信頼も獲得している。
創業者・経営陣
Simon Halpern
創業者(元CEO)ミシガン大学(航空宇宙工学学士)、スタンフォード大学(経営学修士・MBA)
Spire Globalの初期メンバーであり、ビジネス開発担当副社長を務めた経歴を持つ。Amsatでの小型衛星開発経験や、複数の宇宙関連スタートアップでのアドバイザー実績がある。小型衛星市場における推進システムの欠如を課題と捉え、2015年にPhase Fourを設立。現在は同社の取締役を務める。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| Beau Jarvis | Phase Four CEO | 経営戦略・衛星通信 |
| Steve Westly | The Westly Group | ベンチャー投資・クリーンテック |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| Maxwell Block 1 | Retired | 初期型のRF推進システム。2021年に軌道上での実証に成功。 |
| Maxwell Block 2 | Operational | 量産型の推進システム。Block 1から性能と信頼性を向上させ、ターンキーソリューションとして提供。 |
| Maxwell Turnkey Propulsion System | Operational | 衛星バスへの統合を容易にしたオールインワンの推進パッケージ。 |
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Deep Space 編集部