| 業種 | ロケット打上 |
| 関連領域 | 推進系、宇宙安全保障 |
| 本社所在地 | Kent, Washington、アメリカ |
| 設立 | 2019年 |
| 従業員数 | 100名 |
| ステージ | Series B |
| 累計調達額 | 174百万ドル |
| CEO | Andy Lapsa |
事業概要
Stoke Spaceは、世界初の「100%完全再使用可能」な中型ロケット「Nova」を開発している。既存のSpaceX Falcon 9などは第1段のみが再使用可能であり、第2段(上段)は使い捨てられている。同社はこの第2段の再使用化を、独自の「再生冷却式メタリック・ヒートシールド」と「統合型環状エンジン(Aerospikeに類似した効果を持つ)」によって実現する。これにより、航空機のような24時間以内のターンアラウンドタイム(再整備期間)と、劇的な打ち上げコストの削減を目指す。2023年9月には、第2段のプロトタイプ「Hopper」による垂直離着陸試験に成功し、技術的実現性を証明した。
競争優位性
最大の優位性は、第2段の再使用における独自のアプローチにある。SpaceXのStarshipがセラミックタイルによる熱防護を採用するのに対し、Stoke Spaceは推進剤を用いた再生冷却式の金属製ヒートシールドを採用する。これにより、タイルの剥落や損傷のリスクを排除し、検査・補修時間を大幅に短縮できる。また、第2段のエンジンは機体底部に環状に配置されており、大気圏再突入時の熱からエンジンノズルを保護しつつ、高度に応じた最適な推力を得ることが可能。この設計は、従来のベル型ノズルが抱える再突入時の脆弱性を克服している。さらに、ケープカナベラル宇宙軍基地のLC-14発射台の独占使用権を確保しており、インフラ面での優位性も有する。
創業者・経営陣
Andy Lapsa
CEO / 共同創業者University of Michigan (PhD in Aerospace Engineering)
Blue Origin(ブルー・オリジン)にて10年間勤務。同社の主力エンジンであるBE-3の開発チームを率い、New Shepard(ニュー・シェパード)の垂直離着陸成功に貢献した。推進システムの設計・開発における専門家であり、ロケットの完全再使用化による打ち上げコストの劇的低減を目指して2019年にStoke Spaceを設立。Blue Origin以前は、ロケットエンジン設計の高度な専門知識を有し、業界内での技術的信頼が極めて高い。
Thomas Feldman
CTO / 共同創業者Stanford University (MS in Mechanical Engineering)
Blue OriginにてBE-4エンジンおよびNew Shepardの開発に従事。推進系コンポーネントの設計とシステム統合を専門とする。Andy Lapsaと共に、既存のロケット第2段が使い捨てである現状を打破するため、再使用可能な第2段エンジンの設計を主導。複雑な熱力学および構造解析において卓越した実績を持つ。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| Bill Gates | Breakthrough Energy Ventures | Climate Tech / Investment |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| Nova | Dev | 100%完全再使用可能な2段式中型ロケット。低軌道(LEO)への打ち上げ能力を持つ。 |
| Hopper | Operational | 第2段の垂直離着陸(VTVL)およびヒートシールド性能を検証するための技術実証機。 |
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Deep Space 編集部