スタートアップ図鑑

TransAstra Corporation

トランスアストラ

深宇宙探査Seedアメリカ
www.transastra.com
業種深宇宙探査
関連領域軌道上サービス、宇宙ロボティクス、宇宙安全保障
本社所在地Lake View Terrace, California、アメリカ
設立2015年
ステージSeed
累計調達額3百万ドル
CEOJoel Sercel

事業概要

TransAstraは、小惑星からの資源採掘(Optical Mining)と宇宙ごみ(スペースデブリ)の回収を主軸とする宇宙インフラ企業である。コア技術である「Optical Mining」は、高度に集中させた太陽光を用いて小惑星の表面を加熱・破砕し、内部に含まれる水などの揮発性物質を抽出する手法である。この技術を応用し、膨らませた袋状の構造体で対象物を包み込む「Flytrap」技術を開発。これにより、従来のロボットアーム方式では困難だった、回転するデブリや不規則な形状の小惑星の確実な捕捉を可能にする。また、独自の「Sutter」望遠鏡群により、既存の観測網では捕捉困難な小型の地球近傍小惑星(NEA)を低コストで検出するシステムを構築している。

競争優位性

TransAstraの競争優位性は、物理的な接触を最小限に抑えつつ対象物を確実に捕捉する「インフレータブル(膨張式)キャプチャ技術」にある。Astroscale等の競合が採用するロボットアームや磁気方式は、対象の回転速度や材質に制約を受けるが、TransAstraのFlytrapは対象を袋で包み込むため、制御不能なデブリに対しても高い汎用性を持つ。また、推進系に化学燃料ではなく太陽熱推進(Worker Bee)を採用することで、軌道上での水資源利用(ISRU)との親和性が高く、長期的には劇的なコスト低減が可能となる。NASA NIAC Phase IIIという極めて選別度の高いグラントを獲得している事実は、同社の物理学的アプローチの妥当性を裏付けている。

創業者・経営陣

Joel Sercel

Founder and CEO

カリフォルニア工科大学 博士(航空宇宙工学)、プリンストン大学 学士(物理学)

カリフォルニア工科大学(Caltech)で博士号(航空宇宙工学)を取得。NASAのジェット推進研究所(JPL)に14年間勤務し、革新的な宇宙ミッションの設計に従事。その後、ICS Associatesを設立し、航空宇宙分野のコンサルティングを提供。2015年にTransAstraを創業。小惑星資源の採掘と宇宙インフラ構築をミッションに掲げ、NASAのNIAC(革新的先進概念)プログラムで複数のフェーズを受注した実績を持つ。太陽熱推進および光学採掘技術の第一人者として知られる。

取締役・アドバイザー

氏名所属専門
Stanley G. LoveNASA AstronautSpace Operations

主要プロダクト

名称状態概要
Sutter TelescopeOperational小型望遠鏡をアレイ状に配置し、高速移動する小惑星やデブリを検出する地上・宇宙配備型システム。
FlytrapDev膨張式の捕捉バッグ。デブリ回収や小惑星採掘の際の対象物固定に使用。
Worker BeePlanned太陽熱推進(Solar Thermal Propulsion)を用いた軌道上輸送機(OTV)。

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Deep Space 編集部