| 業種 | 衛星通信 |
| 関連領域 | 量子暗号通信、宇宙安全保障、量子鍵配送(QKD) |
| 本社所在地 | Singapore、シンガポール |
| 設立 | 2019年 |
| ステージ | Series A |
| 累計調達額 | 20百万ドル |
| CEO | Chune Yang Lum |
事業概要
シンガポール国立大学量子技術センター(CQT)からスピンオフした、衛星量子鍵配送(QKD)技術の開発企業。光ファイバーによる地上QKDの距離制限(約100-200km)を克服するため、衛星を中継点とした長距離量子通信インフラを構築する。独自の小型量子もつれ光子源(EPS)を衛星に搭載し、地上局との間で量子鍵を共有する技術を核とする。これにより、量子コンピュータによる既存の暗号解読リスク(Y2Q)に対し、物理法則に基づいた究極のセキュリティを提供することを目指す。2019年に打ち上げられたSpooQy-1衛星での実証を経て、現在は商用衛星SpeQtral-1の開発を進めている。
競争優位性
CQTでの10年以上にわたる研究成果を基盤としており、特に「量子もつれ光子源」の小型化と堅牢性に強みを持つ。SpooQy-1ミッションにより、CubeSat規格の小型衛星で量子もつれ状態を維持したまま軌道運用できることを世界で初めて実証した。また、シンガポール政府の強力なバックアップを受け、ST EngineeringやThales Alenia Spaceといった大手防衛・宇宙企業との戦略的パートナーシップを締結している。東芝デジタルソリューションズとの提携により、地上と宇宙を統合したハイブリッド量子ネットワークの構築能力を有しており、アジア市場におけるハブとしての地位を確立している。
創業者・経営陣
Chune Yang Lum
CEO / 共同創業者シンガポール国立大学(学士)、INSEAD(MBA)
シンガポール国立大学量子技術センター(CQT)の戦略開発責任者を務めた経歴を持つ。経営コンサルティング業界での経験も有し、量子技術の商用化を主導。CQTからのスピンオフとしてSpeQtralを設立し、量子鍵配送(QKD)のグローバル展開を推進している。
Robert Bedington
CTO / 共同創業者ダラム大学(物理学博士)
シンガポール国立大学量子技術センター(CQT)のシニアリサーチフェローとして、小型衛星を用いた量子通信実験を主導。SpooQy-1衛星プロジェクトにおいて、軌道上でのもつれ光子対(Entangled photon pairs)の生成に成功した実績を持つ。宇宙用量子ハードウェア設計の専門家。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| Artur Ekert | -- | 量子暗号(Ekertプロトコルの提唱者) |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| SpeQtral-1 | Dev | 2025年以降に打ち上げ予定の商用量子通信実証衛星。Thales Alenia Spaceが衛星バスを提供。 |
| QKD Terrestrial Terminals | Operational | 衛星からの量子信号を受信するための地上局端末およびネットワーク統合ソフトウェア。 |
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Deep Space 編集部