| 業種 | ロケット打上 |
| 関連領域 | 衛星製造、小型衛星、宇宙安全保障 |
| 本社所在地 | Tucson、アメリカ |
| 設立 | 2020年 |
| ステージ | Series A |
| 累計調達額 | 9百万ドル |
| CEO | Jim Cantrell |
事業概要
ロケットの「量産」に特化した垂直統合型モデルを採用している。自社で全てのコンポーネントを開発するのではなく、Ursa Major Technologies社などの既存の信頼性の高い推進系(エンジン)を外部調達し、機体設計と統合に注力することで開発期間の短縮とコスト低減を図っている。創業者のJim Cantrell氏が提唱する「宇宙のヘンリー・フォード」というミッションの下、自動車産業のような量産ラインの構築を目指している。また、衛星製造企業のStratSpace社やアンテナ製造のMicro-Ant社を買収し、ロケット打上げだけでなく、衛星の設計・製造・運用までを一気通貫で提供する「Satellite-as-a-Service」を展開している。
競争優位性
最大の優位性は、既存のサプライチェーンを最大限に活用する「仮想的垂直統合」にある。自社でエンジン開発を行わないことにより、数億ドルの開発費と数年の歳月を削減することに成功した。また、StratSpace社の買収により、打上げ手段を持つだけでなく、顧客のミッション設計から衛星バスの提供までを内製化している。これにより、顧客は打上げ車両と衛星製造を別々に手配する必要がなくなり、リードタイムの短縮が可能となる。さらに、NASAのVADR(Venture-Class Acquisition of Dedicated and Rideshare)契約を獲得しており、2027年までの政府ミッションへの参加資格を有している点は、新興企業としての信頼性と将来の収益基盤を裏付けている。
創業者・経営陣
Jim Cantrell
CEO / 共同創業者ユタ州立大学 機械工学士・修士
SpaceXの創設チームメンバーであり、イーロン・マスク氏にロケット工学を教えた経歴を持つ。Vector Launchの共同創業者兼CEOを務めたほか、NASAのジェット推進研究所(JPL)やフランス国立宇宙研究センター(CNES)での勤務経験を有する。30年以上にわたり宇宙産業に従事し、Moon Expressの事業開発担当副社長などの要職を歴任。宇宙輸送システムの低コスト化と量産化を専門とする。
Michael D'Angelo
COO / 共同創業者詳細不明
NASAでの20年以上の勤務経験を持ち、スペースシャトル計画や国際宇宙ステーション(ISS)の運用に従事した。Vector Launchの運用担当副社長を務めた後、Phantom Spaceを共同創業。宇宙機の運用およびサプライチェーン管理の専門家である。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| Joe Lonsdale | 8VC | ベンチャー投資・戦略 |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| Daytona | Dev | 低軌道(LEO)に最大450kgの投入能力を持つ2段式小型ロケット。Ursa Major社のHadleyエンジンを使用。 |
| Laguna | Planned | 低軌道(LEO)に最大1,200kgの投入能力を持つ中型ロケット。再利用可能な1段目を備える設計。 |
| Phantom Cloud | Operational | 衛星の設計から打上げ、軌道上運用までをパッケージ化したサービス。 |
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Deep Space 編集部