| 業種 | 推進系 |
| 関連領域 | 小型衛星、宇宙DX、軌道上サービス |
| 本社所在地 | Dresden、ドイツ |
| 設立 | 2018年 |
| ステージ | Series A |
| 累計調達額 | 30百万ドル |
| CEO | Daniel Bock |
事業概要
ドレスデン工科大学での研究を基盤とする電界放出型電気推進(FEEP)技術をコアとする。液体金属(インジウム)を推進剤として使用し、電界によってイオンを加速・噴射することで推力を得る。従来の電気推進と比較して、極めて小型かつモジュール化されている点が特徴。ハードウェアに加え、AIを活用したミッション設計・運用自動化ソフトウェア「Sphere」を提供。これにより、衛星の設計段階から軌道上での操縦までをシームレスに統合し、衛星コンステレーションの自律的な運用を可能にすることを目指している。
競争優位性
最大の優位性は、推進剤に液体金属(インジウム)を採用したFEEP技術の高度なパッケージングにある。インジウムは常温で固体であり、高圧タンクを必要としないため、打ち上げ時の安全性が高く、システム全体の軽量化が可能。また、同社の推進器は「プラグアンドプレイ」に対応したモジュール設計となっており、衛星のサイズに合わせて柔軟に拡張できる。さらに、ソフトウェア「Sphere」との統合により、単なるコンポーネントサプライヤーではなく、軌道管理ソリューションプロバイダーとしての地位を確立。米国政府系VCであるIn-Q-Telからの出資を受けている事実は、技術の信頼性と安全保障上の重要性を裏付けている。
創業者・経営陣
Daniel Bock
CEO / 共同創業者ドレスデン工科大学 博士(航空宇宙工学)
ドレスデン工科大学(TU Dresden)にて航空宇宙工学の博士号を取得。同大学の宇宙システム研究所において、10年以上にわたり電気推進システムの研究に従事。電界放出型電気推進(FEEP)技術の小型化と商用化を主導し、2018年にMorpheus Spaceをスピンオフの形で設立。超小型衛星向けの推進系モジュール「NanoFEEP」の開発において中心的な役割を果たした。
István Lőrincz
President / 共同創業者ドレスデン工科大学(経営・工学専攻)
ビジネス開発および戦略立案を担当。ドレスデン工科大学での研究成果を基に、宇宙産業における「推進系としてのサービス(Propulsion-as-a-Service)」というビジネスモデルを構築。ハードウェア販売のみならず、AIを用いたミッション設計ソフトウェア「Sphere」との統合による垂直統合型の事業展開を推進している。
取締役・アドバイザー
| 氏名 | 所属 | 専門 |
|---|---|---|
| Bulent Altan | Alpine Space Ventures | Investment / Space Engineering |
主要プロダクト
| 名称 | 状態 | 概要 |
|---|---|---|
| NanoFEEP | Operational | 1Uサイズ以下の超小型衛星向け電気推進ユニット。インジウムを推進剤とし、低消費電力で高精度の姿勢制御・軌道維持が可能。 |
| MultiFEEP | Operational | NanoFEEPを複数組み合わせたクラスター型推進システム。中型・大型の小型衛星に対応。 |
| Sphere | Operational | AI駆動のミッション設計および衛星運用ソフトウェア。軌道設計、衝突回避、コンステレーション管理を自動化する。 |
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Deep Space 編集部