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ESA、2026年に65ミッションを計画——前年比30%増の過去最多

Deep Space 編集部2分で読了

該当する宇宙スキル標準

NO.1 調査・動向把握NO.159 ロボティクスNO.152 無線通信

ポイント解説

  • 1.ESAの年間65ミッション体制は、欧州が宇宙活動の量的拡大フェーズに入ったことを象徴する
  • 2.ESAの2026年予算は約75億ユーロ(前年比8%増)と報じられている。地球観測衛星群の大量打ち上げは、農業・防災・気候変動対策のデータインフラを急速に整備する動きだ。日本のCopernicus連携は内閣府の宇宙基本計画工程表にも明記されている
  • 3.SSS No.159(リモートセンシング)を有する人材は、欧州の地球観測データ利活用プロジェクトへの参画機会が拡大する。IT業界のデータサイエンティストにも転職経路が開かれる

ESAが2026年に65ミッションを計画し過去最多を更新。IRIDE衛星群・Smile・Hera小惑星到着など注目案件が集中。欧州宇宙産業の規模拡大が鮮明

欧州宇宙機関(ESA)のヨーゼフ・アッシュバッハー長官は2026年1月の年頭記者会見で、同年に65のミッションを計画していると明らかにした。2025年の実績から約30%の増加であり、ESA史上最多となる見通しだ。

主要ミッション

計画の中核を占めるのは、イタリアのIRIDE衛星33機をはじめとする地球観測衛星群だ。ギリシャ国立小型衛星プログラムの11機も含まれる。気象衛星ではMTG I2とMetop-SG Bの打ち上げが予定されている。Sentinel 3Cは欧州のCopernicusプログラム(地球観測)の継続性を担保する。

注目されるのは、ESAと中国科学院(CAS)の共同ミッション「Smile」だ。太陽風と地球磁気圏の相互作用を探査する。2026年4月8日〜5月7日の打ち上げウィンドウで、Vega-Cロケットによる打ち上げを予定する。

Hera探査機の小惑星接近

2024年10月に打ち上げられたHera探査機は、2026年11月にDidymos二重小惑星系に到着する予定だ。NASAのDART(2022年)が衝突させたDimorphosのクレーターを精密調査し、地球防衛技術の有効性を検証する。当初予定より1か月早い到着が見込まれている。

日本の宇宙産業への示唆

ESAの年間65ミッション体制は、欧州の宇宙産業の規模拡大を鮮明に示す。日本はJAXAを中心に年間数機の打ち上げにとどまる現状がある。Copernicusのような大規模地球観測プログラムとの連携は、日本のリモートセンシング企業(天地人、スカパーJSAT等)にとって事業拡大の契機となる。

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**出典**: ESA — ESA's highlights for 2026 — 2026年1月

**関連する宇宙スキル標準(SSS)**: No.1(調査・動向把握)、No.159(リモートセンシング)、No.152(宇宙環境条件の反映)

掲載元:ESA · 参照リンク

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